個人事業のインフラ

自作CRMをチャットで操作|入金も商談記録も会話で完結した実例

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CONTENTS目次

結論から書きます。自作CRM(顧客や売上を管理する自作の台帳アプリ)を「チャットから直接操作できる形」にしたら、これまで画面を開いてポチポチ入力していた事務作業の多くが、会話だけで終わるようになりました。入金の登録も、商談の結果も、メール送信も、チャットに話しかけるだけです。この記事では、MCPという仕組みを使って自作CRMをチャット操作できるようにした実例と、実際にやってみて分かった効果・つまずき・できなかったことを、プログラミング未経験の会社員の目線で正直に共有します。

この記事でわかること

  • 自作CRMをMCPでチャットに接続すると、どんな事務作業が会話で終わるのか
  • 実際にチャットから操作している内容と、カレンダー・メール連携の具体例
  • できなかったこと(一括削除・外貨の領収書)も含めた正直な結果

そもそもMCPでチャット操作とは?自作CRMに繋いだ理由

私は個人事業用に、顧客情報や売上を管理する自作のCRM(簡単に言えば、自分専用の顧客・売上台帳アプリ)を作って使っています。ただ、正直に言うと**「画面を開いて入力する」というひと手間が、だんだん面倒になっていました。**商談が終わった直後はバタバタしていて、後でまとめて入力しようと思うと、結局入れないまま忘れてしまうんですよね。

そこで試したのが、MCPという仕組みです。MCPは、ざっくり言うと「AIのチャットから、外部のアプリやデータを直接操作できるようにする接続口」のようなものです。これを使って、自分のCRMをチャットにつなぎました。つまり、チャットに「この入金を登録して」と書くだけで、CRMの中身が実際に更新される、という状態です。

プログラミングを学んだことのない私でも、AIに相談しながら少しずつ接続を進められました。難しそうに聞こえますが、やっていることは「チャットから台帳を触れるようにした」というシンプルな話です。

💡 ポイント: MCPは「AIと自分のツールをつなぐ配線」のようなもの。繋がると、画面を開かずチャットだけで操作できるようになります。

チャットから実際にやっている操作5つ

接続できたあと、実際にチャットから日常的にやっている操作は、主に次の5つです。

  1. 入金の登録 … 「この案件の入金が確認できたので登録して」と書くだけ
  2. 商談結果の登録 … 受注か失注かだけでなく、失注の理由まで一緒に記録
  3. 企業情報の補完 … 足りていない取引先の情報を埋める
  4. 請求の支払期日の変更 … 「支払期日を◯日に変更して」で更新
  5. 活動履歴のメモ追加 … 商談や連絡の記録をその場で残す

特に効果を感じたのは、商談結果を「失注の理由まで」記録できるようになったことです。これまでは結果だけ入れて理由を書き漏らすことが多かったのですが、会話の流れで「なぜ失注したか」まで自然に残せるようになりました。後から見返したとき、この一言のメモがあるかないかで価値が全然違います。

画面上でフォームを探して入力項目を埋める、という作業がまるごと会話に置き換わった感覚です。業務自動化というと大げさですが、個人事業の事務レベルでは十分すぎる変化でした。

カレンダー・メールも繋いだら商談準備が会話で終わった

CRMだけでなく、カレンダーとメールも同じチャットに繋ぎました。これがかなり便利で、商談前の準備がほぼ会話で完結します。

実際にあったのが、「明日9時の商談の確認メールを送って」と頼んだケースです。すると、オンライン会議のリンクを作成し、確認メールの文面を作り、送信まで一連で終わりました。カレンダーの予定を見て、会議リンクを発行して、メールに添えて送る、という複数の作業が1つの指示で片付いたわけです。

さらに面白かったのが、相手が「オンライン会議に不慣れ」という情報がCRMに入っていたため、送られたメール文面が、接続手順を1ステップずつ丁寧に書いたものになっていたことです。CRMに蓄えた情報が、メールの書き方にまで自然に反映される。これは画面を手で操作していたら、たぶん私自身が書き忘れていた配慮でした。

⚠️ 注意: メールやカレンダーを繋ぐときは、どこまで自動で送信してよいかを自分の中で線引きしておくのがおすすめです。送信前に内容を確認するクセはつけておいた方が安心です。

足りない機能は自分で足した|ツールを29個まで増やした話

使い始めると、「あれ、これはチャットから書き込めないな」という項目が出てきます。接続した直後は、できる操作に限りがありました。そこで、チャットから操作できない項目を洗い出して、足りない機能を自分で追加していきました。

具体的には、**書き込めない項目に対応するツールを12個追加して、合計29個になりました。**ここでいう「ツール」は、チャットができる操作の種類のことだと思ってください。入金登録用、メモ追加用…といった具合に、操作ごとに一つずつ用意されているイメージです。

もう一つ大事にしたのが、テストです。機能を足すとどこかが壊れることがあるので、動作を自動で確認する「テスト」を用意しています。これを75件から99件に増やして、全部通ることを確認しました。プログラミング未経験の私でも、AIに「このケースも確認したい」と相談しながら増やせました。

項目追加前追加後
チャットから使える操作(ツール)17個29個
追加したツール-12個
自動テスト75件99件(全通過)

※追加前のツール数は追加分から逆算した参考値です。大事なのは「足りない機能は後からでも足せる」という点でした。

できなかったこと|一括削除と外貨の壁

良いことばかり書いても実録になりませんので、できなかったことも正直に残します。

まず、**メールの一括削除には対応できませんでした。**400件を超える不要メールを整理したかったのですが、チャット側がまとめて削除する操作に対応していなかったため、結局Gmailの画面を開いて自分で手作業で消しました。なんでも会話で終わるわけではない、という良い例です。

もう一つは、外貨建ての支払いの経費登録です。メールの領収書からCRMへ経費を登録する流れは作れたのですが、外貨のPDF領収書をうまく読み取れませんでした。そこで、為替レートから概算で金額を登録し、「カード明細で要確認」というメモを残す形にしました。正確な金額は後からカードの明細で合わせる、という妥協です。

ちなみに経費登録では、開業日を基準にして、それ以前の支出は「開業費」として区別できるフラグも用意しました。開業費は税務上の扱いが違うので、ここを自動で分けられるのは地味に助かっています。

⚠️ 注意: 「AIが読めない書類」は必ず出てきます。読めなかったときに概算+後確認のメモを残すなど、人が後で直せる逃げ道を作っておくと安全です。

得た結論:CRMは「会話で書き込める形」にすると使う

一通り使ってみて、一番の学びはこれでした。**CRMは「画面を開いて入力するもの」のままだと、結局入力しなくなる。**忙しいときほど後回しになり、台帳はどんどん古くなります。

それが、会話で書き込める形にしただけで、商談直後にその場で記録が終わるようになりました。「さっきの商談、失注。理由は予算が合わなかったから。メモ入れといて」と話すだけです。入力のハードルが下がると、記録が続く。記録が続くと、台帳が実際に役立つものになる。この循環が回り始めたのが大きな変化でした。

個人事業のインフラをどう整えるかに興味がある方は、運営者の自己紹介(/about)もよければ覗いてみてください。私自身まだ手探りの途中なので、うまくいったことも失敗もこれからも記録していきます。

まとめ

自作CRMをMCPでチャットに接続したところ、入金登録・商談結果の記録・支払期日の変更・メモ追加といった事務作業が会話だけで終わるようになりました。カレンダーとメールも繋ぎ、商談の確認メールは会議リンク作成から送信まで一連で完結。CRMに入れた「相手がオンラインに不慣れ」という情報が文面にまで反映されたのは想定外の収穫でした。一方で、メールの一括削除や外貨の領収書読み取りはできず、手作業や概算で対応しています。最大の学びは、CRMは画面入力のままだと使わなくなるが、会話で書き込める形にすると商談直後にその場で記録が終わる、という点でした。

FAQ

よくある質問

Qプログラミング未経験でも自作CRMをチャット操作できますか?
A

私自身がコードを書かない会社員ですが、AIに相談しながら少しずつ接続を進められました。ただし、まったくノー知識で一発完成というわけではなく、試行錯誤とテストの繰り返しは必要でした。簡単だと断言はできませんが、未経験でも手探りで進められる範囲だと感じています。

QMCPで繋ぐと、どんな作業が会話で終わりますか?
A

私の環境では、入金の登録、商談結果(受注・失注の理由含む)の登録、企業情報の補完、支払期日の変更、活動履歴のメモ追加などが会話で完結しています。さらにカレンダー・メールも繋ぎ、商談の確認メール作成から送信まで一連でできました。

Qチャット操作で対応できなかったことはありますか?
A

はい。メールの一括削除には対応できず、400件超の整理はGmailの画面で手作業しました。また外貨建ての領収書PDFは読み取れず、為替レートから概算で登録し後確認のメモを残しました。すべてが会話で終わるわけではありません。

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この実録を、最初から追う

画面入力が続かない方は、まず「記録を会話に寄せる」という発想だけでも試す価値があると思います。最終的な導入判断はご自身の状況に合わせて検討してみてください。